オーバー・フェンス

山下敦弘、2016。大阪芸大による、佐藤泰志の「函館三部作」最終章、らしい。最近映画を見ながら寝てしまうことばかりで、この映画も寝てしまった。動物園の動物たちを解放するのに、どこにもいけない動物たちの感じがこの映画に漂う閉塞感で、最後のオーバーフェンスが映画としてはかすかな希望だった。だが全体としては暗い。佐藤泰志らしい人間への深い洞察も暗い。底辺を漂う人間に底辺を漂う暮らしを見せられてもねえ。夢がないわな。でも映画の空気感はすごくよくあらわれていた。95点。