オオカミ少女と黒王子

廣木隆一、2016。多分漫画原作の二階堂ふみ映画。ここで起死回生の一発仕事をやってのけたのは廣木隆一だと思う。廣木隆一って撮影所時代の監督みたいに量産型職業監督になっているが、この映画では往年の作家性のようなものが垣間見えた。長回しを中心とした映像はみずみずしく、手持ちのゲリラ撮影は生々しかった。カメラマン鈴木一博との一連の作品群を彷彿とさせる優美さと野心があった。そこに二階堂ふみがいれば、時間という意味においてかなり稼げる。それでもストーリーが笑っちゃうくらい何もなかったから見ていてキツかった。90点。