母よ、

ナンニ・モレッティ、2015。凡庸の極み。イントロダクションのような状態が延々と続き、波風立たずに終わる。主演のマルゲリータ・ブイは映画監督としても、娘としても、母としても、女としても、なんの魅力も感じられなかった。それに寄り添う兄ナンニ・モレッティは、無能で陰鬱で、うつ病患者のように見えて、見ているのが辛かった。ジョン・タートゥーロもこの映画の負のオーラに飲み込まれていた。結局見るべきところが本当に何もない映画になっていた。ナンニ・モレッティはもう限界かなと見切りをつけた。僕のなかでは93年の傑作『親愛なる日記』までで終わった監督。85点。