さよなら子供たち

ルイ・マル、1987。出だしから淡々と物語が進んでいき、大丈夫かなと思っていたら、終盤で一気に巻き返してラストで絶句。ナチス占領下のフランス。あの時代のごく小さな物語を、仰々しくなく、ささやかに描き出している。最後の一日は見事な展開があって、ラストシーンは映画史に残ると言っても過言ではないくらいだと思う。「さよなら子供たち」と言う校長先生の言葉に息がつまり、主人公と友人の視線の交錯、そして主人公の無力な涙でやり切れない思いになる。それから40年後の主人公によって冷淡に語られる事実は想定内ながら絶句。戦争って嫌なもんだけど、映画にすると面白いんだなあ。100点。