トリコロール/青の愛

クシシュトフ・キェシロフスキ、1993。『デカローグ』も『ふたりのベロニカ』も最大級に好きなのだが、この作品にはイマイチ乗れず。どうもクラシック音楽のような映画という印象で、生と死と愛について暗いムードで厳かに語られるから楽しめない。それでいて猫とネズミとか、母とバンジージャンプとか、チープな描き方もあってよくわからなかった。ジュリエット・ビノシュが捨てる方から拾う方、つまり死から生へとベクトルが変化するのは良かったが、個人的にはビノシュの表情の変化のなさが気になった。好き嫌いは別にして完成度の高さは感じた。90点。