バッド・エデュケーション

ペドロ・アルモドバル、2004。映画ならではの脚本に引きずり込まれた。最初は普通のドラマのワンシーンように見せて、あとから映画内映画のワンシーンとして見せる。それが一緒くたになっていてスペクタクルだった。ガエル・ガルシア・ベルナルの存在がゆれにゆれるなか、ブレない映画監督フェレ・マルティネスは見ていて頼もしかった。彼の視点が映画の視点となり、安定をもたらしていた。映像演出や色使いは言うまでもなく、男だらけの性愛映画という意味で言えば、バランスの取りかたが絶妙だと思った。グロテスクにいくのか、ノーマルにいくのか、当たり前なのか、当たり前じゃないのか、そういうのがとてもスマートに描かれている。フィルム・ノワールとしても楽しめる。素晴らしい。100点。