河内山宗俊

山中貞雄、1936。甘酒を売る原節子を見て、数十年前にこの映画を見たときの記憶が瞬時によみがえった。つい最近見たような感覚に陥った。あの建物の角が丸くなったところに原節子がいるカットというのは、マイ映画史上最高の瞬間のひとつ。あとは雪を降らせるシーンは記憶に残っていた。河原崎長十郎と中村翫右衛門は素敵だった。大名の屋敷みたいなところで偽物僧侶をやるシーンは、仰々しすぎるような気がした。あとは字幕なしで見たのだが、聞き取りづらいところが多々あったため、字幕付きで見たほうがより楽しめると思った。95点。