アムール、愛の法廷

クリスチャン・ヴァンサン、2015。裁判中のちょっとした恋愛劇。リアリズムが凄まじく、ワイズマンが撮るフランスの陪審制のドキュメンタリーでも見ているような錯覚に陥った。そのワイズマンの世界から目を覚ましてくれたのがシセ・バベット・クヌッセン。庶民的でありながら知的でエレガントな存在感は裁判の重々しい雰囲気に癒やしをもたらしてくれた。で、客よりも一番癒やされちゃったのが、ワイズマン状態の渦中にいた裁判長ルキーニで、癒されるどころか熱烈な恋をしてしまった様子。しかしシセ・バベット・クヌッセンがルキーニを交わすときの表情や振る舞いのうまさたるやスゲー女優だと思った。絶対にハリウッドでは作れない地味すぎる良作。95点。