イレブン・ミニッツ

イエジー・スコリモフスキ、2015。凡庸な部分と非凡な部分が入り乱れている映画。11分間の群像劇をスタイリッシュに描くという話の大枠は20世紀的な古くささがある。そして群像劇もさほど面白くはない。しかし撮影のアングルやイメージ、あるいは音に対する感度はかなり鋭い。その鋭利な感覚によって、映画は非凡までには至らずも、凡庸化の阻止という意味では成功していたと思う。そしてラストの落下シーンからは、目を見張る華やかさがあった。でもそこで終わったらまだ満足はできなかった。しかし最後、ラストショットによって、この映画は過去の数多ある同類の映画とは一線を画すものになったと思う。100点。