シンプル・プラン

サム・ライミ、1998。大金を手にした男たちの転落物語。凡人と頭の弱い人という、動かしやすいキャラクターゆえに、脚本も容易だとは思うのだが、それでもここまでスムーズに転落させ、それを納得させる描写は見事だった。厄介ごとの雨あられ状態。しかしこの映画の一番の見所は二人の俳優の驚異的な存在感だと思う。ビリー・ボブ・ソーントンは凄まじい個性を出しながら、見事にその場にリアルに存在していた。そしてブリジット・フォンダ。田舎娘と往年のハリウッド女優をリンクさせ、下からの照明など、ハリウッドの古典的な演出を炸裂させるサム・ライミによって、ブリジット・フォンダはファム・ファタールと化していた。主演のビル・パクストンは兄と妻を見事に引き立てていた。100点。