ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン

ポール・フェイグ、2011。ただのコメディなのだが結構笑える。つかみのクリステン・ウィグを乗せたままガレージが開くギャグがなかなか面白く、そのまま下ネタ系の笑いの品質を下げることなく話は展開する。最初は集団で下痢クソまみれになったり、飛行機では個別にギャグが分担されるのだが、飛行機で決定的な存在となるのがデブのメリッサ・マッカーシーだ。その歯止めのきかない暴走力でウィグとともにギャグの二大巨頭にまで上り詰め突き放しにかかる。終盤にはウィグに説教をたれにやってきていいシーンまで作ってしまう。ウィグはローズ・バーンとの親友の奪い合いのような女の意地の張り合いに明け暮れながら、ギャグの製造もしなければならず、かなり疲れる役なのだが疲労が似合っている。パーティーで赤い服で暴れるシーンでは暴れようとして、もがいて空回りする。疲労困憊といった感じもあるのだが似合うからいいのだ。お話としては感動や面白さが最後にスパークするような展開にはならない。ウィグはどん底からのやり直しを早々に決めている。ラストは、パーティー映画のハイライトとしてのウィルソン・フィリップスを迎えた結婚式があり、ウィグが警官にキスをされ逮捕される。この映画がユニークなのは、ウィグとマッカーシーのギャグに平行性を持たせ人間としての関係性も薄い一方で、一度だけ関係を持つシーンがとても重要になることだ。結婚式後の逮捕と、花婿のバッグへの拳銃挿入という、ラストのふたりのギャグの差異がこの映画のスタンスを象徴している。95点。