シカゴ

ロブ・マーシャル、2002。キャサリン・ゼタ・ジョーンズの堅実さを感じさせるキャラクターと歌と踊り、レニー・ゼルウィガーのしたたかさを感じさせるキャラクターと歌と踊り。最初からこの映画はふたりの踊りなくしては成立しないとわかる。そしてラストでのふたりの踊りが感動的で素晴らしすぎるものだから拍手喝采してしまった。この映画はふたりで踊るとすればレニー・ゼルウィガーを活かすも殺すもキャサリン・ゼタ・ジョーンズという構図が成り立つ。だからキャサリン・ゼタ・ジョーンズは歌も踊りも演技も大変難しいところなのだが堂々とこなしているからやはりすごい。かといってレニー・ゼルウィガーが負けているわけでもない。演者としては落ちるかもしれないが、天性の舞台ばえする華やかさに加えて歌も踊りも素晴らしかった。ふたりで踊る展開は誰でもわかるのに、そのイメージを上回る素晴らしいものを見せられて、こんな映画はブロードウェイでなくても、せめて劇場で見いと思った。ふたりの踊りに拍手喝采したかった。この映画は1924年が舞台になっており、荒れ放題に荒れていた時代なのだろう。刑務所や裁判がのシビアな様子がおもしろおかしくミュージカル化され、それぞれクイーン・ラティファとリチャード・ギアがその役を担っている。シビアな裁判をあんぽんたんな感じに仕立てるリチャード・ギアも恐るべし。ただここのパートは感動を誘うでもなく、おもしろさもほどほどといった感じだ。しかしこの映画はラストのふたりのショーが見られればそれで十分なのかもしれない。それくらい気分爽快な映画だった。95点。