バスターのバラード

ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン、2018。この映画も先日見た『ROMA/ローマ』と同様にNetflix映画であり、ちょっとだけ劇場公開をして映画の体裁を保っている。6つの短編からなる西部劇で、悲哀とユーモアが満載という点ではコーエン兄弟らしいといえる。「死」がテーマになっているのだが、そこを真に受けてはいけなくて、常にブラックユーモアがあったりコントのような迅速さがある。映像が特に美しく、それは本物の自然の美しさであったり、光と影を用いた美しさであったり、おそらくCGをふんだんに使った美しさであったりする。「早とちりの娘」は自然の美しさがすさまじく、「遺骸」の人工的な光もまた美しかった。ただ、6つの短編で133分の長編映画として見せるのはちょっと長く感じた。この映画はもともと短編映画として企画がスタートし、いくつか書いていくうちに短編を連ねて長編映画にしようとしている。それを製作会社のアンナプルナに持っていったところ、ネットフリックス資本が入ってきたという流れがあるらしい。ネットフリックスでもこの短編をシリーズ化するとか、そういう話はあったのではないかと推測できる。おもしろかったのだが、見ながらネットショッピングをしてしまう体たらくで、緊張感を強いる映画ではなかった、と思う。90点。