リバーズ・エッジ

行定勲、2017。二階堂ふみと吉沢亮を中心に、若者たちの歪んだ青春群像が性や死をモチーフにして描かれている。原作は伝説的な岡崎京子の同名コミック。コミックは読んでいない。この映画は1990年代前半を舞台にしていて、衣装などかなり古くさく感じるのだが、映画そのものもとても古くさく感じる。それが意図したものなのか、行定勲が単に古くさい映画監督なのかよくわからない。で、問題なのは時代性うんぬんは関係なくて、映画を構成する要素に面白味がほとんど感じられなかったことだ。カメラポジションやカメラワークには疑問だらけだったし、クローズアップが非常に多く、その場の状況がよく飲み込めない。スタンダードサイズの画面と同様に寄りの画を多くすることで、閉塞感を演出しているように見えるのだが、その効果より弊害が大きくなっている。インタビューシーンの作為的な無作為さは見ていて居心地が悪かったし、そのシーンで一旦停止することで、映画の流れも止まってしまっていた。映画全体を通して撮影と、あと脚本に関しては納得できるものではなかった。重要であるはずの風景描写もインパクトに欠けていた。この映画は「リバーズ・エッジ」の映画化という価値があり、また「二階堂ふみが脱いでいる」という価値がある。でもそれ以上の価値をあまり見い出せない。演者はそれなりによかっただけにもったいない作品となってしまった。90点。