フェリスはある朝突然に

ジョン・ヒューズ、1986。あまり学園が出てこないのに、80年代アメリカ学園モノの王道をいってるとことがすごい。そして軽薄なバカ映画なのに、というかだからこそ、結構嫌われるような内容を平然とやってのけている。大人は金持ちのノーテンキばかりなのだが、唯一キャラクタライズされる執念深いルーニー校長は本当にいい仕事をしていた。この映画はかなりテンポ無視状態で作られていて、流れるようなスピーディなカット割りとかシーンが連続していく感じもない。オフビートといえば聞こえはいいが、ちょっと鈍重な感じがしてしまった。それに学校サボって3人が楽しんでいるようにもあまり見えない。第二の男をもう少し上手く使えればおもしろくなったと思う。ビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」で山場を作るのだが、山場を作る意味がよくわからない。意味わからないとかいっていたらこの映画は見れないのだが。とはいえフェリスの80年代丸出しの陽気なバカっぷりは(チャーリー・シーンとイチャイチャしちゃう妹共々)魅力的ではあるのだが、もう青春なんてとうに終わった世代としては、ルーニー校長が断然素晴らしかった。あの歳でバカで無鉄砲で無力という大変稀有な存在感を撒き散らし、映画のなかで孤軍奮闘していた。90点。