リマスター:ロバート・ジョンソン

ブライアン・オークス、2019。Netflix映画。シリーズ化しているドキュメンタリーシリーズのロバート・ジョンソン編。48分と尺が短いのでサクッと見られる。悪魔に魂を売った男というキャッチーな部分に当然焦点は当たるのだが、アフリカの民間信仰にはよくあることだとか、十字架にまつわる話なんてざらだとか語られていたり、ギターがうまくなったのは、悪魔に魂を売ったからではなく、地元の師匠アイク・ジマーマンに手ほどきを受けたのだという説などが語られる。とかくシンボリックになりがちな存在を一旦地べたまで落とし込もうという監督の意図が感じられた。ギターのどこがどうすごいかについても特に語られない。あとはサン・ハウスとの対照。サン・ハウスはそれほど触れられていないのだが、ドカンと座ってど迫力のサン・ハウスに対して、放浪、女と酒、また放浪みたいなジョンソンの逸話はとらえどころのなさそのままだった。録音された曲が少ないことは知っていたが、現存する写真がたった2枚だとは知らなかった。尺は短いし、これを映画といえるのか、というアカデミー問題はあるものの、ただの人物伝にとどまらない力作ではあった。90点。