七人の無頼漢

バッド・ベティカー、1956。事件に巻き込まれて妻を殺された元保安官が復讐を企てる映画。アンドレ・バザンが絶賛したことでも有名な作品で、西部劇の隠れた傑作といえるだろう。映画は78分と短いのだが、そのなかに素晴らしい脚本と、素晴らしいカメラワークと、素晴らしい演技を見ることができる。特にカメラのウィリアム・H・クローシアによる、大胆なカッティングや躍動的な移動ショットが随所に見られる。役者では主演の元保安官ランドルフ・スコットはもちろん、リー・マーヴィンが本当に素晴らしく、あとは唯一の女性ゲイル・ラッセルもとてもよくって、みんな無駄のない渋い演技を見せてくれる。無駄のなさは映画全体にいえるのだが、脚本の無駄のなさがやはり際立っており、ストーリーも人物描写も本当に無駄がない。西部劇特有のヤバい空気は漂っているし、実際ほとんどは死んでしまうのだが、狙った感じのしない独特のユーモアが全編に漂っており、どこかほのぼのとしたところがあり、とても好感が持てた。ブルーレイを買ったので、何度も見られてるのはうれしい。95点。