荒野の用心棒

セルジオ・レオーネ、1964。黒澤明の『用心棒』をごっそり引用したパクリ映画。黒澤明とセルジオ・レオーネの演出のちがいなど、見るべきところはたくさんあったのだが、所詮は娯楽活劇というわけで、普通に楽しみながら見てしまった。マカロニウエスタンを見たのは数十年ぶりなのだが、アメリカとメキシコとイタリアがごちゃまぜになっていてフォークロア的なジャンルだなあと思った。『用心棒』と比べると、ユーモアは欠けるが迫力はすごい。悪役ジャン・マリア・ヴォロンテの迫力、爆薬や銃撃戦の迫力などは、この映画のほうが楽しめる。イーストウッドも一匹狼らしさがとても出ていて三船に劣らぬ存在感があった。『用心棒』と比較してしまうと品質はやや落ちると思うのだが、娯楽作品としてどちらもおもしろい。95点。