きみの鳥はうたえる

三宅唱、2018。この映画は佐藤泰志の原作なのだが、映画化すなわち傑作というのがまたも証明された。柄本佑、石橋静河、染谷将太による青春映画。寄りの画が非常に多くって、顔の映画になっている。3人のキャラクター造形が見事で、とりわけ柄本佑と石橋静河は素晴らしかった。表情をずっと見ていたかった。この青春の具合も素晴らしくてダメなんだけどどん詰まり感はないし、取り立てて大きな出来事があるわけでもないのに魅せてくれる。恋愛のドロドロ感の抑制も素晴らしい。3人の世界とそれ以外の世界のバランス描写も見事だ。映画の内容と映画の尺がちょうど行き詰まりそうになるところで展開が生まれ映画が終わるのもとても好感が持てた。あとは照明が素晴らしい。クラブのシーンがいい。95点。