の・ようなもの

森田芳光、1981。傑作すぎ。多分森田初の35ミリ作品。正統なる映画の伝承者でありながら、異端過ぎるそのスタイルは、見ていてとても気持ちがいい。この辺の時代の日本映画特有のしみったれ具合もなくって、素晴らしすぎます。秋吉久美子が大変素敵だった。伊藤克信もすごくいい。ほんと素晴らしすぎて、森田再研究せねば。

理想の女(ひと)

マイク・バーカー、2004。小品小良品。しっかりした脚本。原作はオスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」。印象的な台詞が多々あるも、上流老連中よく喋るか ら、そうとう字幕を読み逃した。登場人物の名前も把握し切れず。ヘレン・ハントがとっても良かった彼女がいなけりゃクソ映画だと思う。スカーレット・ヨハ ンソン見たくてこの映画見たのに、あまり印象に残らず。

ナイン・ソングス

マイケル・ウィンターボトム、2004。変な映画。でも良かった。小洒落た小品ピンク映画。音楽ライブ付き。しかしながらそのピンク、映画のピンクじゃない。 日々のピンク、アダルトビデオ寄りピンク。変な映画だけれど、若い頃の生活ってこんなですよね。プライマル出てきたときにはエロシーンより興奮して大合唱”Movin’ on up”。

Ray

テイラー・ハックフォード、2004。レイ・チャールズの伝記映画。長い。元々彼の音楽活動にあまり興味がない身としてみれば、その他の部分に興味が行くもドラッグ&女とお決まりパターン。レイ・チャールズの事全然分からなかった。でも音楽絡みのシーンは良かった。長時間でも見終えることが出来たのは、ハリウッドの商業大作テクニック故。いまいち。

隠された記憶

ミヒャエル・ハネケ、2005。佳作。ハネケらしい映画。ハネケが商業映画でどう出てくるかと思ったらハネケのままだった。不親切な映画。親切な映画に慣れ親しんでいるアメリカ人と日本人には酷な映画。ハネケ好きにはなれず。衝撃のラストカットは衝撃なし。使い古されたやり方。

アメリカの夜

フランソワ・トリュフォー、1973。 マイ生涯ベスト30くらいには確実に入る作品。映画への何らかの愛を持ってしまった者共すべて、この映画を愛することになるでしょう。なんでもないふとし たシーンで感涙し、シーンが変わっても感涙続けて、またふとしたことで感涙し、その繰り返し。涙が枯れてしまいました。もう何度も見てるのに。ジャン=ピ エール・レオ、過去のトリュフォー作品含め、素敵すぎ。それも思い出して感涙。DVD買う。1500円。安

ビリディアナ

ルイス・ブニュエル、1961。傑作。ブニュエルが二十数年ぶりにスペインに帰還して撮った映画。でもお金は殆どメキシコ。ズブズブの宗教映画。ブニュエルの映画は、職人的な上手さに変態的な妄想が突然現れたりするから驚きが多すぎる。有名な晩餐シーンとか見ていても、いつの間にこんな大変な状態になったのか よく分からなくなる。メキシコで撮っていたらもっとエネルギッシュでコメディ的になってしまっていたと思った。プログラムピクチャの作法でこんなの撮るなんてすごい。