初恋

塙幸成、2006。最低映画。ラスト近辺の泣かせどころの商業主義、大衆迎合には脅威を感じた。危ない映画。宮崎あおい信奉者としても物足りない。

エル・スール

ヴィクトル・エリセ、1982。秀作。正統的な撮影編集。映画的な光と影の使い方が秀逸すぎる。脚本演出が物凄く上手い。分かりにくいドラマじゃないのに分かりにくい映画。唐突な終演は美しかったが、後半部分を撮れずに終わったのが悔やまれる。劇場で見るべき作品。

赤い天使

増村保造、1966。傑作気味。戦争映画としては異色の作品。戦争ファンタジーラブストーリーな趣。 でもリアリスティックに描くんだなちゃんと。若尾文子は演技は控えめだけれど、やってることすごいのね。女の情念、相変わらず、しかしながら多用な。増村 は「オレは十年早すぎた」って言ってたらしいけれど、この作品はその典型。三十年くらい早いような気がする。あと僕はこのカメラマンの不器用な感じがとても好きかも。

痴人の愛

増村保造、1967。見たことあるのに見てないと思って間違えて見た。この特集上映で、若尾文子がいない増村初めて見たけど寂し過ぎて。毎日のよう にスクリーンで若尾文子見てたら、もう若尾文子なしでは生きていけない状態になってしまった当分。小沢昭一はとっても良かった。

プレイタイム

ジャック・タチ、1967。駄作。当時フランス映画史上最大の制作費で作られて、客が入らなかった映画。フランス人に敬意。ロングショット多用、言葉が入り乱れるが台詞が殆ど無いなどの全般的な音の処理など、かなり実験的なのだが、この人はいつもセンスが悪い。フレンチエスプリオールドスタイルなセンス。前半は見られたが後半は最悪だと思う。ブニュエルやマカヴェイエフみたいな奴のほうが邪悪だから好き。ジャック・タチは真面目すぎる。

ハイジャック

チャン・イー モウ、ヤン・フォンリャン、1988。駄作。チャン・イーモウ二作目、コン・リー出演、84分。最高の条件で見事なコケ具合。お間抜け政治的映画。コン・ リーはとても美しかった。

誰も知らない

是枝裕和、2004。良作。クソ長い。最近150分くらいの映画がとても多く、そういう映画を作る人たちとの映画観の差異が、耐え難くなってきており、長い映画を見るのはやめよ うと決心させてくれた作品。