メイド・イン・USA

ジャン= リュック・ゴダール、1967。良作。「気狂いピエロ」(キ)を正統に継承する作品。キほどの時間的優雅さは無い。小映像美はキをも凌ぐ。キ同様、鈍器で殴 られ意識朦朧としたときのような映画。原色使い、フレーミング、カット割り等ポップアートとして楽しい。脱物語的な物語。不親切。映画的野心に衰え。ゴ ダールに飽きさせる映画。アンナ・カリーナが不細工になってきた映画。でも素晴らしい。物語の体裁を保ったゴダールもここらが限界か。

失楽園

森田芳光、1997。駄作。R-40指定。内容が無い。内容が無い上に、演出もかなり抑制効かせている。見方が分からない。大正時代の性描写革命を高らかに謳い上げるような脚本。原作相当古いのだろうか。性描写にかなり保守的な、映画という媒体の愚かさを露呈。性描写映画。愚か。所々遊んでいるようなカメラワークあり、これは試し撮りをしている感じ。愚か。黒木瞳は素敵だったが、カラダ以外はもう知ってた素敵さ。

の・ようなもの

森田芳光、1981。傑作すぎ。多分森田初の35ミリ作品。正統なる映画の伝承者でありながら、異端過ぎるそのスタイルは、見ていてとても気持ちがいい。この辺の時代の日本映画特有のしみったれ具合もなくって、素晴らしすぎます。秋吉久美子が大変素敵だった。伊藤克信もすごくいい。ほんと素晴らしすぎて、森田再研究せねば。

理想の女(ひと)

マイク・バーカー、2004。小品小良品。しっかりした脚本。原作はオスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」。印象的な台詞が多々あるも、上流老連中よく喋るか ら、そうとう字幕を読み逃した。登場人物の名前も把握し切れず。ヘレン・ハントがとっても良かった彼女がいなけりゃクソ映画だと思う。スカーレット・ヨハ ンソン見たくてこの映画見たのに、あまり印象に残らず。

ナイン・ソングス

マイケル・ウィンターボトム、2004。変な映画。でも良かった。小洒落た小品ピンク映画。音楽ライブ付き。しかしながらそのピンク、映画のピンクじゃない。 日々のピンク、アダルトビデオ寄りピンク。変な映画だけれど、若い頃の生活ってこんなですよね。プライマル出てきたときにはエロシーンより興奮して大合唱”Movin’ on up”。

Ray

テイラー・ハックフォード、2004。レイ・チャールズの伝記映画。長い。元々彼の音楽活動にあまり興味がない身としてみれば、その他の部分に興味が行くもドラッグ&女とお決まりパターン。レイ・チャールズの事全然分からなかった。でも音楽絡みのシーンは良かった。長時間でも見終えることが出来たのは、ハリウッドの商業大作テクニック故。いまいち。

隠された記憶

ミヒャエル・ハネケ、2005。佳作。ハネケらしい映画。ハネケが商業映画でどう出てくるかと思ったらハネケのままだった。不親切な映画。親切な映画に慣れ親しんでいるアメリカ人と日本人には酷な映画。ハネケ好きにはなれず。衝撃のラストカットは衝撃なし。使い古されたやり方。