モデル

フレデリック・ワイズマン、1980。佳作。ワイズマンにしては面白味に欠ける。これまで見たワイズマンの 映画は、見ているとまんまとワイズマンの罠にはまっていく快感があるのだが、この映画は最後までショックを受けなかった。しかしモデルの刹那性とワイズマ ンの粘着質な切り方は、とても違和感があって面白い。

ゆれる

西川美和、2006。凡作。期待はずれ。テーマの根幹は相変わらず物凄い力。でも脚本がガッタガタ。下手糞。説明と演技大会に終始して終了。法廷劇になっ ちゃった。脚本が低下して、更に、成長を期待していた他の部分も停滞。高瀬比呂志の暗く湿った映像は好みではない。今後商業をやる監督になる可能性大。となれば興味なし。演出力がないと商業は出来ない。女がほとんど出てこない映画。井筒あたりに撮って欲しかった。

セブンス・コンチネント

ミヒャエル・ハネケ、1989。秀作。ハネケ初作。実話を元にしたある家族の崩壊のお話。メッ セージと、撮影方法なんか、かなり分かりやすいので割愛。日常のルーティーンに生命力が無く、破滅へと向かう行為にもまた生命力のないルーティーンってのに絶望的リアルを感じた。アメリカンニューシネマ気分的リアルな破滅よりはリアル。女の子がとっても可愛かった。でもアフレコだな多分。アフレコはもっと上手にやらないとキツい。

殺しの烙印

鈴木清順、1967。良作。ディテールは最高。歪な映画。説明不足。説明不足を逆手に取れるほどの怪作ではない。凄いのは空間に時間を与えると展開される素晴らしいアート&コメディ。終盤の男同士のコメディは素晴らしい。女優二名のシーンも素晴らしい。細かいアイデアや映像美学がスタイリッシュ。マニエリスム的美学はさすが。大和屋竺の映画みたいな印象。

サムサッカー

マイク・ミルズ、2005。ex)Butter08。良作。CMとかPV出身は 100%使えないという定説を覆した良作。悪人が出てこなくて、若者が精神の痛みを克服しながら大人になっていく青春映画。よく出来ている。ティルダ・スウィントンが出ているだけ見る価値あり。最近のアメリカ小品は、これぞ映画だというような映像のダイナミズムが全く無い。ミランダ・ジュライ辺りはあるけれど。広義の映画ではあるが狭義の映画として見た場合、これは映画とは言えない気もする。ショボすぎる。映像に野心が無い。演出力の問題だろうか。そもそも映像演出なんて眼中にないのだろうか。僕は映像演出しか眼中に無い。

シン・シティ

フランク・ミラー、 ロバート・ロドリゲス、 クエンティン・タランティーノ、2005。良作。苦手な人たちの映画だが、フランク・ミュラーの原作を忠実に再現しているから、無駄なお遊びを相当排除し て、ストイックな作品に仕上がっていて、ハードボイルドな匂いがする佳作。映画なんて一人の女に恋をすれば傑作であり、ジェシカ・アルバに恋をしたので傑作。人が沢山出てきたので人物設定がよく分からなかった。大して良くは無い。見るべきところはある。

去年マリエンバートで

アラン・レネ、1960。不明。超分かりやすいのに、超難解な映画。難しいこと言っていないのに哲学映画。適当に見たら失敗した。そもそもえづらが疲れるの観念的で。インテリの娯楽映画。